推し活の周辺ついて語るブログ

推し様素敵!格好いい!大好き!という話は別の場所でしているので、ここでは推し活そのものからちょっと外れた話を書き散らしておきます

ファンレターが上手く書けない話

推しに初めてファンレターを出したのは今から7年前のことでした。推しの出演作品のイベントがあり、プレゼントボックスが設置されていたのでそこへ投函したのが最初です。以来、イベントがある度にファンレターを書き、今までおよそ30通くらいを出した計算になります。

それだけ出していればファンレターを書くのにも慣れ、美しい文章を美しい筆跡で美しい便箋に綴って出している...なら良かったのですが、全くそうなっていません。いえ、便箋は美しいですが、問題はそれ以外です。

 

まず字が美しくありません。時間を掛けて丁寧に書いているので汚いとまでは言いませんが、非常に子供っぽいです。たぶん文字の縦幅に対して横幅が広いのがいけないのだと思います。ペン字の練習帳を買ってなぞってみたりもしているのですが、中々上達しません。

 

次は量です。ファンレターとして適切な文章量ってどのくらいなのでしょう? 私はいつも縦10行くらいの便箋で3枚にしているのですが、長いでしょうか。たぶん短すぎるということはないと思いますが、中身の薄さに対して文字数が多すぎる気がします。中身は実質「好きです、応援してます、頑張って下さい」だけですからね。本当は一行で足ります。それだけだと味気ないので色々膨らませてる訳ですが、膨らませ方がやり過ぎでないか気になるところです。

 

そして最大の問題は語彙の少なさです。何しろ同じ人に宛ててファンレターを30通も書いているのですから、毎回同じような表現が出てきます。楽しい、嬉しい、面白い、好き、興味深かった、心に響いた、胸に刺さった、目頭が熱くなった、などなど...。1回の手紙に数回はこの手の感情表現を使うので、いつも似たような言い回しになってしまいます。おそらく対策としては本を読んで語彙を増やすことなのでしょうが、全くできていません。

 

こんな感じでファンレターがいつまで経っても上達しないのですが、実はそこまで真剣に悩んでる訳でもないです。なぜなら他にも大勢の方がファンレターを書いているので、一通くらい下手なのが紛れていても推しの記憶には残らないだろうという安心感があるからです。プレゼントボックスにファンレターを入れると届けてもらえるというのは有難い仕組みですね。

下手なファンレターを渡される推しにはちょっと申し訳ないと思いつつ、ファンレターを書いて出すという行為自体を楽しませて貰っています。

 

ダイエット奮闘中

今回は推し活関係ないお話です。

昨年の7月頃からダイエットを始めました。

元々細身とは言い難い体型でしたが、コロナ禍で運動不足を極めた結果、自分でも「動きづらい」と感じるほどに贅肉が付いてしまいまして。昨年7月の段階で61kgくらいありました。身長は163cmなのでBMIで言うと23です。一応、普通体重の範囲に入ってはいますが、肥満側に寄っている状態ですね。

 

これはまずいと思ってダイエットを始めることにしたのですが、何から始めたら良いか分からなくて、とりあえず食事制限をしてみました(ダメなやつ)。

制限の内容は「お腹が空いてない時は物を食べない」です。何を当たり前のことを言ってるんだと思われるかもしれませんが、疲労やストレスが溜まると空腹か否かに関わらず何か食べてしまうんですよね、私。例えば仕事の休憩時間にお腹が空いている訳でもないのにおやつを口にしたり、仕事帰りに寄ったお店で必要以上に注文してしまったり。それをまず減らすことにしました。

 

やってみると、意外と発見がありました。まず、今まで普通だと思って食べていた量が多すぎました。特に夕食ですね。夕食を食べ過ぎてるせいで、朝になってもお腹が空いてないことに、今更ながら気づきました。お腹が空かないので家では朝食を摂らず会社で食べたりもしてみましたが、それだと今度は昼食の時にお腹が空きません。結局、夕飯の時間を早めて、量も減らしたところ、朝食時に良い感じにお腹が空くようになりました。

また、夕食の時間を早めた結果、会社でおやつを食べることも無くなりました。基本的に毎日残業があるので、朝にコンビニで夕食も買って行き、18時になったら食べることにしてます。

 

現在は三食こんな感じです↓

朝:ご飯、生卵or納豆、漬物、わかめスープ

昼:コンビニのおにぎり、お惣菜

夜:出社時はサンドイッチ、在宅時は週末に作った鍋とか

 

栄養バランス的にはどうですかね...一応、野菜を採るよう心掛けてはいるのですが、足りているかは分かりません。日々の生活を支障なく送れているのでエネルギーとしては足りていると思うのですが、すぐには影響の出ない栄養素が不足していたら嫌ですね。ちゃんと勉強しないといけないとは思うのですが。

 

こんな感じの食生活を続けた結果、現在の体重は約55kgになりました。9ヶ月でマイナス6kgですから、自分的には良い感じのペースかなと思っております。

 

 

BMIは20.7ですね。BMI20が美容体重と言われ、見た目的にも健康的にも悪くないところらしいので、BMI20に相当する53kgまでは落としたいなと思っております。あと2kg頑張ります。

目標体重まで行ったら、次は体脂肪率を下げるべく運動を頑張りたいですね。測ってないけど絶対高い気がするんですよ…見た目からすると。

 

推しのイベントに着物で行ってみた話 2回目

推しのイベントに着物で行ってみた話 で初めて着物を自分で着てイベントに出掛けた話をしましたが、先日、2回目に挑戦してきました。ただ今回は少々タイトルに偽りありで、正確には「推し(が出演している作品)のイベント(だけど推しは出ない)に着物で行ってみた話」です。推しはいないけど、推しのファンになった切っ掛けの作品なので、推し活の一環みたいなものです。

 

着付けも2回目なのでちょっと良くなった点と、却ってダメだった点と両方ありました。

 

【良かった点】

① おはしょりが水平になった

前回は腰紐を巻いた時におはしょりが斜めになってしまい、何とか水平にしようと引っ張ったり持ち上げたり色々したのですが、結局ウネウネっとした感じになってしまいました。その時は上にコートを羽織るし、席に着くまで脱がないから誰にも見えないしまあ良いか、と諦めて出掛けたのですが。でも今回は、腰紐を巻いておはしょりを整えたら水平になってました!帯を結んでも水平のまま。嬉しい!

ただこれは、着方が上手くなったりコツを掴んだりした訳ではなく、偶然上手くいっただけなので、再現性は多分ありません。次はまたダメかもしれない...。意識して整えられるようになりたいですね。

 

帯締めを結べた

今回も前回同様、半幅帯でカルタ結びにしたのですが、カルタ結びでも帯締めをすることができると知り、試してみました。また動画を探して見よう見まねでやってみたのですが、きちんと形になりました! 帯締めをしていると、ちょっと引き締まった印象になって良いですね。

 

【ダメだった点】

①草履の足音がうるさい

実は前回は真冬で寒かったので、草履ではなくショートブーツを履いて出掛けたのでした。なので今回初めて、草履を履いて出掛けたのですが... めちゃくちゃうるさかったです!

あれ?私が履いてるの草履じゃなくて下駄だったっけ? と思うくらいカンコンカンコンうるさかったです。たぶん歩き方がおかしいのだと思いますが、歩幅を小さくしても、ソロソロと歩いても鳴りやまず...。会場は絨毯敷きだったので助かりましたが、アスファルトの上を歩いている時が酷かったです。

帰ってから調べたら、草履で歩く時には鼻緒を摘まむようにして歩くとか、コツが必要だと書かれていました。歩く修練をもっと積まないといけないようです。

 

②腰紐をきつく締めすぎた

長襦袢を着て最初に締める腰紐を、きつくしすぎました。アンダーバスト辺りで締めるやつです。立っていると平気なのですが、座ると苦しくて...。人体の構造をよく分かってないのですが、立っている状態と座っている状態で肋骨の角度とか違ったりするんでしょうか? 座ると骨に当たって苦しい感じでした。

次回は着付けの途中で座って苦しくないか確認しつつ、着てみようと思います。

 

③着物の裾を踏みそう

着付け解説の動画で、裾は地面ギリギリになるように位置を決めるとあったので、頑張ってギリギリを攻めてみたのですが、攻めすぎました。見た目は良かったと思うのですが、立ったり座ったりする度に裾を踏んでないか不安で不安で。足の踵が草履の外に出ているからそう簡単には踏まないという理屈は分かるのですが、気になってしまって頻繁に後ろを確認していました。

①もそうですが、結局、所作や知識が着物に追い付いてないんですよね。着物に適した動きができていたり、何かあっても自分で直せる自信があれば問題ないのですが...。慣れるまでは、見た目は少々犠牲にして、裾は気持ち上の方にしておこうと思います。

 

何やかやと上手くいったり失敗したりしていますが、今回も着物を着られて楽しかったです! 特に今回の作品は、以前からイベントに着物でいらっしゃる方が多い作品で、常々素敵だなあと思っていたので、自分も着物で行けたことが嬉しかったです。

またどこかの機会で着ていきたいです。

推しにお花を贈る行為に嵌まった話

2つ前のブログで推しに初めてフラスタを出した時の話を書きました。それ以来1年程はお花を出すこともなく普通に現場に通っていたのですが、ある時、推しのソロライブが発表されて、またお花を出そうかなと思い立ちました。

ソロライブですから、出演者の中で推しにだけお花が無いなんて事態は発生しません。なので今回はそこを心配した訳ではなく、純粋にお祝いの気持ちからでした。

元々2020年にアーティスト活動10周年記念のライブが予定されていたのですが流行り病のため中止となり、翌年仕切り直しで行われたものの、まだ遠出できないファンも多く声出しも不可だった頃で、お祝いの雰囲気は控えめなものでした。だからコロナ禍がようやく落ち着きを見せて声出しもOKとなり、以前のように盛り上がれる状況で発表されたこのソロライブは、盛大にお祝いをしたかったのです。リベンジというやつです。

 

ライブは全国4ヶ所で行われるため、フラスタを出すのはお財布的に厳しいと思い、楽屋花を贈ることにしました。あとは、フラスタは御本人がご覧になるか分からないけれど、楽屋花なら目に触れやすい場所に飾ってもらえるだろうから、お祝いの気持ちが伝わりやすいかなと思ったのもあります。

初回は、会場付近にあってネットでオーダーできるお花屋さんを探して、色だけ指定して注文しました。できあがりの写真を頂いたら、予算から想像していたよりはるかに立派で、大振りなお花を沢山入れたアレンジメントで驚きました。お花の出荷量日本一の県なので、東京に比べるとお手頃な価格で立派なお花を入手できたりするのでしょうか。初日のお祝いらしく華やかなお花を贈ることができました。

 

2回目も同様に地元のお花屋さんを探していたのですが、中々ピンと来るお店を見つけられずにいたところ、楽屋花なら遠方から宅配で届けることもできるということを知りました。フラスタはサイズや組立作業の問題があるので地元のお花屋さんに注文する必要がありますが、楽屋花なら例えば東京のお花屋さんに注文して現地まで宅配便で届けてもらうこともできる、ということです。

これで一気に選択肢が広がり、色々と検討した結果、好きなフラワーデザイナーさんにオーダーメイドで注文できるSakaseruというサイトを利用することにしました。理由は、各デザイナーさんの製作された事例がお値段付きで紹介されており、自分の贈りたいお花のイメージや予算感と比べながら注文することができたからです。

 

そしてこれが、私がお花贈りにハマる切っ掛けとなりました。

オーダーの内容は色と全体の雰囲気だけで、後はデザイナーさんにお任せだったのですが、出来上がってきたお花がすっっっごく素敵だったのです!

紫色のトルコキキョウとヒマワリをメインに、ほっそりとしたカラー、小振りな丸いマム、黄色い小花(マトリカリア?)など沢山の種類のお花と葉がバランス良く配置されていて、一目惚れしてしまいました。

あまりに素敵だったので、同じものをもう1つ作っていただいて自宅に飾ろうかと思ったほどです。ちょっとストーカーっぽいので断念しましたが。

 

それまで作っていただいたお花も十分素敵なものだったのに、ここまで虜になることが無かったのは、突き詰めればただ好みの問題なのだと思います。自分の好みに合うデザイナーさんに、自分の希望を聞いて作っていただいたから、ものすごく"刺さる"仕上がりになったのだろうと。でもその時まで、お花はお花であるだけで可愛くてきれいだし、どのお花屋さんに作ってもらっても値段相応に素敵になるものだと思ってましたが、自分の趣味やイメージに合わせてデザイナーさんを選ぶことで、少なくとも自分にとっての印象は大きく変わるのだと学びました。

 

それ以来、私は推しにお花を贈るのが大の楽しみになってしまい、次の舞台ではどんなお花を送ろう、次のイベントではどんなお花を送ろう、と絶えず考えるようになりました。毎日SakaseruさんのHPを眺めてはデザイナーさん毎の作風の違いを見て色々想像を広げたり、Instagramで全国各地のお花屋さんを検索しては好きな投稿をされている方をフォローしまくったりしています。推しが北海道に行くならここのお花屋さんに頼みたい、香川に行くならここ、京都ならここ、広島ならここ、と全国に注文したいお花屋さんが沢山いらっしゃいます。実際には推しが地方に行って、しかも祝花を受け付けるような大きなイベントをやることは稀なので、見果てぬ夢になりそうですが...。

 

推しにお祝いの気持ちを伝えたい、素敵なお花を見て笑顔になってほしいという気持ちも嘘ではないのです。ただ、お花を贈ること自体が楽しくなってしまって、このままお花贈りが許容される状態が続くと良いなあなどと不埒なことを考える毎日です。

家計に占める推し活の割合が高過ぎる話

1年ほど前から家計簿アプリを使い始めたところ、家計に占める推し活の割合が高すぎて笑えたので、その話をします。(笑ってる場合ではない)

 

10年程前は真面目に家計簿をつけていたのですが、仕事が忙しくなってサボりがちになり、なし崩し的に記録が止まっていました。その頃はまだ現金払いが多かったので、支払う度にスマホに書き込んだり、レシートを取っておいて後から書き込んだり、定期的にお財布の中身を確認して合わない分の用途を必死に思い出したりする必要があり、家計簿を維持するのが大変だったというのがあります。

ところが近年、電子マネーが普及して使用記録がデータとして残るようになり、家計簿アプリとの連携も強化された結果、家計簿をつけるのが非常に楽になりました。私も最近は滅多に現金を使わず、ほぼ全て電子マネーかクレカで済ませているので、楽になったのを実感しています。毎日お昼休みにアプリの更新ボタンを押して、表示された分類に誤りがあれば直すだけで終わりです。自動的に収支の内訳や残高推移をグラフにして見せてくれます。

 

そうして月々の収支を見える化したところ、推し活費の占める割合が尋常でないことが明白になってしまいました...。基本的に食費より上、家賃の次。遠征した月など家賃を超えて支出1位になってました。何ですかこれは。安い物件に住んでいるからというのはあるかもしれませんが、それにしても酷いものです。

 

それでも私が非常に高収入だったら問題無いのかもしれませんが、そこはその、ねえ。今は赤字スレスレのところをアクロバティック飛行しているような感じですので、やはり改善が必要です。

 

ネットで家計改善のコツのような記事を読むと、固定費を下げるのが効果的とか、家賃は収入の何割までとか、コンビニでついで買いをしないとか書いてありますが、私の家計においてはそんなものは些末事です。推し活費を下げないことには焼け石に水というものです。

でも推し活の何を削れば良いのでしょう? やはり額が大きい遠征費からですかね。でも去年遠征したのはソロライブツアーとファンミだけでして、ソロライブは譲れません!それは無理です。 ファンミは我慢しても...いやでも推しののんびりした様子を拝めるのはファンミだけ...うーん悩ましい。イベント自体を削るのではなく、宿泊せずに日帰りするとか、食事を勢いで豪勢にしないとか、その辺りから始めましょうか。

次に単価が高いのはフラスタですね。お花を贈ること自体は独立した趣味になりつつあるので削りたくないですが、フラスタは高いので贈るなら楽屋花だけにしましょう。最近、楽屋花NGでフラスタだけOKのイベントが続いたので勢いでフラスタを出してしまったのですが、家計へのインパクトが大きすぎました。

後はグッズでしょうか。私は基本的に、使うもの(Tシャツとかタオルとか)しか買わないので削り代が少ないのですが、たまに失敗することがあります。例えば去年、買うつもり無かったのに推しのセールストークが上手くてつい買ってしまった商品があるのですが、結局開封しないままになってましてね...。それでもその商品が売れ残ってたなら、私の買った分が売上に貢献したので良かったと自分を慰められますが、最終的に売り切れだったんですよね。つまり私が買わなければ他の欲しい人が入手できたはずなのです。ちょっと申し訳ないですね。今後は、使わない可能性の高いグッズは一度我慢して、売り切れなさそうな時だけ買うことにしようと思います。

 

まとめると「その場の勢いで買わない」「買い物は計画的に」ということでしょうか。この上なく普通の結論になりました。

頑張ります。

推しに初めてお花を贈った時の話

私は最近は祝花を出せるイベントなら毎回出しているのですが、コロナ禍前は出したことがありませんでした。飾られているのを見てきれいだなと思う程度で、関心もさほど高い訳ではありませんでした。それが一変したのは、コロナの影響が徐々に収まってきた頃に行われた、推しの出演舞台の時です。

 

コロナ禍の間はフラスタも楽屋花もNGとなっていましたが、以前の日常が戻りつつあった頃に行われたその舞台では、久しぶりにフラスタはOKとなりました。私はそのお知らせを目にしてはいましたが、自分で出すことなど全く考えないまま初日を迎えました。そして当日、いつも通り軽い気持ちでフラスタを見に行ったのですが、推し宛てのフラスタは見つかりませんでした。他の出演者に宛てたフラスタは沢山飾られていたのに、推し宛てのものは一基も無かったのです。

 

推し宛てのフラスタが無いことを認識した瞬間、足元から不安が上ってくるのを感じ、頭の中は混乱した思考で一杯になりました。

(推しはフラスタを見に来ただろうか?自分の名前が無いことに気付いただろうか?どう思っただろう?ガッカリした?傷付いた?)

(でも今まで推しがフラスタについて何か言っているのを聞いたことないし、自分宛てが無くても気にしないかもしれない。そもそも見てもいなくて無いことに気付いてないかも)

(でもこの劇場はそんな広くないし、息抜きにロビーまで出てくることがあったかもしれない。そうしたらすぐ目に入る)

(仮に見たとしても大事な舞台の前にそんなこと気にかけていられないのでは。推しはこの舞台にとても力を入れてるし、花の有無なんて舞台の成否に関係ないし)

(でももしも、もしも自分宛てのお花だけ無いことに気付いたら...

ほんの少しも傷付かないなんてこと、あるだろうか?)

 

グルグルと考えつつ、いつまでもロビーに突っ立っていても仕方がないので2階に上がり、自分の席に着きました。

舞台はとても熱気に溢れたもので、推しも熱演でした。最後の挨拶でも推しは通常運転で、落ち込んだりしている様子はありませんでした。というか、私も幕が上がっている間はお花のことを忘れていたので落ち込んでいるかとか見てなかったのですが、後から振り返ると多分普通だったと思います。

 

フラスタのことで再度頭を悩ませ始めたのは帰りの新幹線に乗ってからです。その日は大阪公演でしたが、一週間後に東京公演が控えていました。そこで自分でお花を出すかどうかが悩みでした。

何しろ今まで自分で出そうなど思ったことが無かったので、基本的なことから分かっていません。色々と調べてみたところ、素人でもお花屋さんに頼めば届けてもらえること、最低1.5万円くらいあれば出せること、推しのイメージカラーはメジャーではないものの定型メニューとして扱っているお花屋さんもあるので、今から頼んでも納期に間に合うことなどが分かってきました。

つまり、出そうと思えば出せることは分かりました。次は本当に出すのかという問題です。私にとって安い買い物ではありませんし、そもそも推しが祝花を望んでいるかは分かりません。冷静になって振り返ると、会場で私がショックを受けたのは推しの気持ちが分かるからではなく、推しに人気者でいてほしいという自分勝手な欲望が私の根底にあり、それが満たされなかったからだと考えられます。推しが傷付くだろうと勝手に想像して、勝手に同情してお花を出すというのは、推しに対して失礼な気がして躊躇いがありました。推しをお祝いしたいという純粋な応援の気持ちからならば良かったのですが。

 

1日考えた末、結局お花を出すことに決めました。推しの気持ちは考えても分かる訳がないので度外視することにし、もし東京公演でまたフラスタが一基も無かったら私自身がクヨクヨと後悔するに決まっているので、自分を落ち込ませないためにという理由で出すことにしました。

自分の想像で不安になり、自分のお金でお花を出して、会場で自分のお花を見て安心するという、端から見れば不毛なマッチポンプです。まあ一応お花屋さんの売上には貢献しているので良しとしましょう。

 

そうと決まればお花屋さんへ注文です。この時は、ネットで注文すると劇場近くのお花屋さんを手配してスタンド花を届けてくれるサービスを利用しました。確か2万円くらいだったと思います。

当日、お花屋さんが送ってくれた写真を手に、ドキドキしながら劇場へ向かったところ...ありました!推しの名前を入れたフラスタが無事に飾られていました。お値段相応に控えめなサイズでしたが、それでも淡い色のガーベラと華やかなバラが沢山、濃い色のバンダがアクセントとなって、素敵に仕上げていただいてました。

そして、私が出したものだけではなく、推し宛てのフラスタが他にも数基並べられており、ホッとしました。大阪の時は色々偶然が重なってあの状態になったのでしょう。運営が祝花受付を発表したのが初日も迫ってからでしたし、まだ職場によっては遠出できない人もいたくらいの時期でしたから、出すのを諦めた人も多かったのかと思います。

 

こうして私の初めてのお花贈りは終わりました。この半年後の舞台でもまだ不安が残っていたのでフラスタを出しましたが、その時も推し宛てのものが何基かあったこと、私も慣れてきて事前にフラスタの募集があるか探せるようになったことから、それを最後にお花を贈ることは無くなりました。

 

再び祝花を贈るようになり、贈ること自体が楽しくなって嵌まるのは、1年あまり後の話になります。

 

 

推しのイベントに着物で行ってみた話

しばらく前のことですが、推しの出演するアニメイベントに着物で行ってみたらとても楽しかったので、その話をします。

 

前提として、私は着物を着た経験がほとんどありません。成人式と結婚式で数回、プロの方に着付けてもらったことがあるだけです。昔、着物に憧れて着付け教室に通ってみたことはありますが、途中で辞めてしまったので、一人で着られるようにはなりませんでした。でも憧れだけは残っており、いつか自分で着てお出掛けしてみたいと思っていました。

そんな折、推しの出演作のイベントに当選したのですが、その作品は日本が舞台で登場人物もよく着物を着ていること、イベントの開催日が松の内で街中に着物を着た人が多い季節であることから、着物を着て行ってみよう!と思い立ったのでした。

 

①着ていく着物の種類を決める

着物には、訪問着や色無地など幾つかの種類があり、それぞれ格があります。今回は礼装で赴くようなタイプのイベントではなかったので、おしゃれ着に相当する小紋にしました。帯は、色々調べていたところ、半幅帯でカルタ結びという形にすると普通に背凭れに寄り掛かれるし、後ろの人の視界を遮らないと書いてあったので、その組み合わせに決めました。

 

②着物をレンタルする

着物のレンタルには、お店に行って着付けしてもらうタイプと、宅配で着物一式を自宅に届けてもらうタイプがあります。私は自分で着られるようになりたかったので、後者を選びました。

訪問着や振袖をレンタルしてくれるお店は多いのですが、小紋を宅配で貸してくれる所は案外少ないです。しかもお手頃価格となると、見つかったのは三軒くらいでした。その中から日程が合って気に入った柄の着物をお借りしました。

 

③着物を着る

宅配で着物セットが届いたら、いよいよ着付けです。事前に探しておいた、YouTubeの超初心者向け着付け解説動画を見ながら頑張って着ていきます。動画は全部で1時間余りですが、前半が長襦袢と着物の着方で後半はお太鼓結びの方法だったので、まず前半だけ見て着物を着ました。カルタ結びの動画は別の解説動画を探して真似しました。

動画の視聴時間はトータルで50分くらいでしたが、実際にはヘアセットも含めて2時間強かかりました! でも奮闘の甲斐あって、何とか着物の形になっていたと思います。解説動画を上げて下さっている皆様、ありがとうございます。

 

④イベントへ出掛ける

イベント会場へは片道1時間、開演30分前に到着してイベント本体は2時間半で、合計5時間ほどのお出掛けになりましたが、大きく着崩れることなく帰って来られました。歩き方や座り方についても事前に調べた通りに実践を心掛けたのと、一つだけ小道具を使ったのが良かった(後述します)のかなと思います。

そして何より、楽しかったです! 着物を着るという非日常感でテンションが上がるのはもちろん、肌に触れる布の柔らかさ、スルスルした感覚がとても気持ち良くて、歩くだけでウキウキしました。

 

⑤着物を返却する

帰宅したら着物と小道具一式を畳んで専用バッグに詰め、宅配便の手配をします。翌日宅配業者さんにお渡しして、数日後にお店から無事届いた旨のメールを受け取ったら終了です。

 

やってみた感想としては、楽しかったの一言に尽きます。また機会があったらやりたいです。

と言っても、私が行くイベントの中で、着物を着ていくのに適したタイプは少ないんですけどね。立ち上がってキンブレ振る系のライブとか、会場が広大でスタスタ歩けないと困るイベントとかが多くて...。今年はコンサートや朗読劇に行く予定があるので、そこでまた挑戦したいです。

 

(おまけ)

基本的に、着付けに必要なものはすべてレンタルできるのですが、1つだけ小道具を自分で購入しました。お太鼓止めという大きなクリップのようなもので、Amazonで500円ほどで購入できます。

あづま姿 No.655 お太鼓止 内容量2本入 https://amzn.asia/d/6kGgvGh

本来の用途としてはお太鼓結びをする時の補助具のようですが、カルタ結びの帯も止めることができます。着物が届いた時に一度練習で近場に出掛けてみたのですが、帯が段々緩んできてしまったので、慌てて調べてこれを買って、本番は事なきを得ました。

たぶんきちんと着付けられれば要らないのでしょうが、初心者としては、帯が固定されて緩まないと思えること自体がすごく不安感の軽減になるので、お勧めです。